7/22 - 8/4
グランデュオ(Granduo)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)と阪急百貨店が提携して開発した商業施設。JR東日本グループのジェイアール東日本商業開発株式会社が運営する。立川店・蒲田店ともに日本百貨店協会に加盟。
JR東日本は発足後、百貨店事業への参入を検討し、海浜幕張や上野への出店を検討したがいずれも実現には至らず[2]、立川への出店もそごうとの提携をもとに、共同で子会社を設立して「ジェイアール立川そごう」の開業を目論んでいたが、そごうの経営状況等の悪化によって、出店計画は白紙となった。
白紙によって、JR東日本は百貨店事業の参入における新たな提携先として阪急百貨店を選択。 1997年4月1日、立川におけるグランデュオの開発・運営を目的として、ジェイアール東日本商業開発株式会社を資本金4.8億円で設立した。1999年2月、開業後における資金需要に備えることや財務基盤を強化するため、増資することになった。この際には阪急百貨店にも資本参加を要請し、新資本金は10億円となった[2]。
1999年4月18日、立川駅南口の駅ビルとしてグランデュオ(現在のグランデュオ立川)がオープンした。当初は立川の店舗のみを運営する会社であったが、2007年4月1日、改装を予定していたJR蒲田駅の東口側駅ビル「パリオ」並びに西口側駅ビル「サンカマタ」を抱える蒲田ステーションビル株式会社を吸収合併した[3]。そして「パリオ」「サンカマタ」が改装され、2008年4月16日にグランデュオ蒲田として新装オープンした。
ジェイアール東日本商業開発はグランデュオの展開にあたって、駅ビルの賃貸借によるローコスト運営、少ない初期投資、百貨店の売上仕入契約によるフレキシブルな商品展開、容易な差別化展開との利点融合化を基本的な店舗運営の考え方として定めた[3]。また同社は顧客満足度の充足に力を入れており、サービスを品質として社内システムを構築し、国際規格ISO 9001(品質マネジメントシステム)を日本の百貨店業界では初めて認証取得した。